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Posted on December 09,2017

番外編

 白内障の手術で制作は中断中ですので、少し脇道へ。
私の物作り遍歴です。子供の頃父親が日曜大工が好きだったというより、物のない時代に必要に迫られての手仕事だったのでしょうね。
家には大工道具がけっこうありましたそれを使って模型好きの5歳上の隣のいとこの影響で作りだしたのです。
 当時は素材は殆ど木でした。それを9、10歳の子供が作るには相当な無理がありました。写真は父親の使っていたノミと昭和30年台の
飛行機のキットです。鉛の鋳物のちゃんとした形のプロペラにものすごく感激していたのを思い出します。
 子供の手で胴体を丸めたり翼を薄くすることはほとんど不可能で、かろうじて翼の付け根を胴体の合わせ目の断面に削って無理やり押し込んで
それらしい形にするのが精いっぱいでした。
 塗装は「豆ラッカー」なるものが売っていたので一応塗ったのですが、シンナーの存在を知らなかったので、べとべとの濃い、水あめの様な
塗料を筆で塗って、おしまい。でも自分で塗る銀塗料はなんだか少し偉くなった気であのツンとした匂いも単におもちゃで遊んでいるんじゃないぞという、別世界気分を味わえたのでした。

写真は当時の模型とノミ。多分1/70位で幅15センチくらいです。
ノミは使い込んであってもう少し研磨すると刃がなくなってしまいそうです。

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